ゲノム編集、不安の声

こんにちは。

今日はテイストを少し変えて、最新研究について

考えていきたいと思います。

 

テーマは

ゲノム編集

です。実は僕の専攻分野の1つでもあったりします。

 

Twitterでこのような写真を見つけました。

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ゲノム編集と遺伝子組み換え

最近流行りのゲノム編集ですが、ついに食品研究にまで応用され、近いうちに市場に出回るというのです。遺伝子を編集した技術なので、大学等で専攻していない方からすると、気味の悪いものと言われています。

 

そもそも、ゲノム編集とは?

生物や植物にはタンパク質が含まれます。このタンパク質を構成する細胞の中に、DNAと呼ばれる遺伝情報を格納している部分があるんですね。このDNAの違いによって、人・猿・犬・タンポポ酵母・トマトなど様々な違いを生み出しています。

 

ゲノム編集技術はこのDNAに手を加えることによって、生物や植物をより良くしようという技術です。

 

ゲノム編集のメリット

・人間のDNAを編集して、今まで治療不可能だった難病の治療が可能

・作物の遺伝子を編集して、耐性を強め、砂漠地帯などの作物栽培が困難な地で農業を可能にする。

メリットはこのように言われていますが、まだまだ社会の課題に答えることが出来ると思っています。この記事の中では遺伝子=DNAと考えてもらって大丈夫です。

 

2つの技術の違い

ゲノム編集でこれだけ騒がれていますが、実は遺伝子組み換えに関してはもう臨床化されているんですよね。この2つの技術の違いは、まず後者に関してはDNAをいくつかのセットと考え、そのセットを丸ごと変えてしまうという技術です。前者はCRISPR/Cas9などの技術の台頭によって、今までセットで考えていたDNAをより細かい部分に分け、ピンポイントで入れ替えたり、病気の原因となるDNAを取り除いてしまうという技術です。簡単に言いましたが、要は細かくDNAを編集することになったので、色々人間がコントロールできる範囲が広がったということです。

 

メリットに対してどう考えるか?

大学や企業側も全く、安全性のテストを行っていない訳ではないので「頭ごなしに危ないからダメ!!」という消費者の声には反対です。

 

遺伝子組み換えやゲノム編集での食品は単に、収穫量を増やすことが目的ではなく、食べることによって健康を増進したり、治療に活かしたりする目的も今後は出てくるでしょう。

 

なのでメリットはまだまだ無限大にあります。僕は専攻しているということもあってこの可能性を広げていくことは重要であると考えます。

 

その一方で、不安視する消費者の声も分かります。Twitterで調べてみると、ゲノム編集した大豆を食べたモルモットが身体に異常をきたしたり、リスクは完全に払拭できた訳ではないです。

 

よって企業や大学に求めるのは、安全性を担保する実験の追加と、知識を持たない人々に対して分かりやすく説明をすることだと思います。

 

今回は以上です。これからも最新技術について僕の意見を言っていきます。